クラウドファンディング特設ページ

はじめに

いつもありがとうございます。

珈琲ボタンの大前良平・和恵です。初めましての方も、どうぞよろしくお願いします。

この夏、珈琲ボタンは移転という大きな節目を迎えます。

それに伴い、皆様のご支援をお願いすることにしました。少し長いですが下に続く文章をお読みいただいた上で、私たちの思いに共感いただき、力を貸してもいいよと思っていただければ、ご支援くださいますようお願いします。

珈琲ボタンのこと

私たちは7年前に犬山城下町の今の場所で珈琲ボタンという小さな店を始めました。

開業した当初は多数のお客さんが求めるもの、つまりお得感のある"モーニング"や"ランチ"を提供していました。それはそれで喜んでもらえてはいたのですが、4年程前からかそういうものを一切やめ、"コーヒーとケーキの専門店"として再スタートを切りました。しっかりとコーヒーとケーキに向き合いたかったからです。

いつも良い仕事をしてくださる仕入先の方々、あたたかいお客様方、少し遠くに住む家族や近くに住む家族のような方々、スタッフたちのおかげで、今もこのスタイルで日々楽しく営業をさせてもらっています。

こうして文章にすると順風満帆のように聞こえるかもれませんが、そんな中私たちは今の場所から少しだけ離れたところに移転することを決意しました。

写真:現店舗の内観

移転の理由1 -焙煎機-

手前味噌ですが、現在の店舗も良い店だと思っています。築100年近い日本家屋がまとうあたたかい空気感はどこにでもあるものではないし、それを気に入っていただけているお客様も少なくありません。それでもなお、私たちが移転をする理由は2つあります。

まず、今よりも大きな焙煎機を設置したいからです。今の店舗の環境ではそれを設置することが難しく、移転するしか現実的な方法がなかったのです。ではなぜ大きな焙煎機に替える必要があるのか。

写真:現在使っている1kgの焙煎機

現在使っている1kgの焙煎機は、一般的な自家焙煎店の焙煎機の中ではかなり小型な部類に入ります。そのため、繁忙期などは焙煎量が追いつかず、お客さまにコーヒー豆をお届けできないという場面が出てきたのです。コーヒー豆を買っていただくのが商売なのに、こんな悔しいことはありません。

焙煎機を大きくするメリットは他にもあります。例えば、人気のドリップバッグ。当店は開業以来ずっとドリップバッグを手詰めで製造していたのですが、忙しくなるにつれて時間が取れず、今ではギフトの注文の時以外はほとんど在庫を持つことがなくなりました。お問合せのある度に、申し訳ない思いでお断りしていました。焙煎機を大きくすれば、委託製造が可能になり、ドリップバッグを用意できない問題も解決されます。

あるいは、焙煎機を大きくすることで、将来的に飲食店さまなどに向けて卸売をする可能性も見えてきます。想像してみてください。あなたのお気に入りのビストロで食後に美味しいエスプレッソが出てきて、これどこの豆ですか?と聞いたらシェフが「珈琲ボタンのですよ」という場面を。こういうことが成り立つ街ってとても素敵だと思うのです。それを実現するためにはまだまだやることがたくさんありますが…。

このように、現在の「焙煎もやっている喫茶店」から「喫茶もやっている焙煎所」に、というのが移転の一つのテーマなのです。これに「喫茶もやっている菓子店」というテーマが加わります。

写真:導入する5kgの焙煎機イメージ

移転の理由2 -製菓-

コーヒーと並び、珈琲ボタンを語る上で欠かせないのがケーキの存在です。

素材にこだわり、その良さをできる限り引き出すように手間を惜しまず丁寧に作っています。コーヒーとの相性は言わずもがな。

写真:定番の"三層のチーズケーキ"

もちろん、現在の店舗でも毎日ケーキを作っているのですが、厨房の設備、レイアウトがお世辞にも製菓に向いているとは言えません。元々は居抜きで入った店舗なので、そもそも厨房が製菓のために設計されていないのです。

その使いづらさたるや…例えば、製菓の作業台がドリンクを作る作業台と同じだということ。製菓用の冷蔵庫も冷蔵ショーケースも厨房の外にあること。スペースが小さすぎて製菓に欠かせないスタンドミキサーが常設できないこと。etc...

こんなわけで、「もっと広い厨房がいいなあ」「製菓専用のスペースが欲しいなあ」と常々思ってきました。そうすれば、今よりももっと作業がはかどり、新作にチャレンジする余裕が持てたり、お店に並ぶケーキや焼き菓子の種類が増やせるからです。

少し前、冷蔵ショーケースを導入したあたりから、「ケーキ屋さんみたいだね」と言ってもらうことが増えました。移転することによって、今よりもっと菓子店としての専門性を高めることができると私たちは確信しています。珈琲ボタンの冷蔵ショーケースにたくさんの種類のケーキが並んでいることを想像するだけで、ワクワクします。

写真:季節の菓子"苺のシュークリーム"

新しい店舗のこと

写真:新店舗、外観。"浅野商店"の看板がレトロでかわいい。

新しい店舗が入るところは、元は卸しの八百屋さんだった建物です。観光のメインストリートからは少し離れ、お寺がたくさん点在する静かな場所にあります。大きい厨房と焙煎機が置けるだけの広さが確保できて、なおかつ昭和の臭いが感じられるその佇まいに一目惚れし、そこをリノベーションして移ることに決めました。

今の店舗からの近さ(徒歩1分半!!)も決め手でした。移転をするにあたって他の街に移ることも考えなくもなかったのですが、今来ていただいているお客さまのことを考えると、積極的に遠くへ行こうという気持ちになれませんでした。

上にも述べたように、新店舗には「焙煎所」と「菓子店」としての機能をより持たせたいという思いがありますが、今まで通り店内で飲食ができる「喫茶」も手を抜かず、しっかりとやっていきます。カフェという場がひとりひとりのお客さまにとっても、街にとっても、とても重要な意味を持つものであると私たちは考えるからです。

なので今まで通り、店に置いてある本を手に取ったり、レコードに耳を傾けたり、猫っていいなと物思いに耽ったり、ちょっと変わった常連さんと話をしたりしに来てください。

また、十分な広さがある店舗だからこそ、イベントスペースとしても活用できる可能性も秘めていて、これからが楽しみです。

写真:物件内覧時の様子

写真:一度スケルトンにした店内はだだっ広い印象

写真:改装中。圧倒的現場感。

スケジュール

2023年12月 / 打ち合わせスタート

2024年3月 / 工事着工

2024年6月現在 / 工事継続中

2024年7月中旬 / 新店舗オープン

支援金について

元々の資金計画ではクラウドファンディングをする予定はなく、私たちにとっては少なくない公庫からの借入れと自己資金での資金繰りを計画していました。

しかし、工事を進めていく中で、当初の計画よりも予算が膨らんでしまいました。原因としては例えば、近年の物価の高騰により資材が高くなってしまったこと、床を剥がしたら客席部分の床がフラットではなかったのでコンクリートを打ち直さなければならなくなったこと、既存の天井を抜いて天井高を高くしたことに伴って空調設備費がかさんでしまったこと、下水の配管工事を始めたら昔の浄化槽が出てきて大掛かりな工事になってしまったこと…。

自分たちの資金計画が甘かったと言われればそれまでなのですが、今後の資金繰りを考えるとこれ以上公庫からの借入れを増やすわけにもいかず、苦肉の策として講じたのがこのクラウドファンディングでした。

今回のクラウドファンディングでは、当初の予算ではまかなえなくなった部分の支援を皆様にお願いすることにしました。

目標金額は150万円。そのうちリターン代や手数料を引いた120万円を全額工事費に補填します。

なお、目標金額以上のご支援をいただいた場合も、全額工事費に補填します。予算の都合で諦めていたことができるようになるかもしれません!

最後に

私たちは元々ここ犬山が地元の人間ではありません。たまたま縁あって移り住んだ関西出身の二人です。

そんなよそ者をこの土地の人々はあたたかく受け入れ、こうして7年もの間、商売をさせてもらっています。ありがとうございます。

だからこそ、私たちは今回の移転を機により一層地域に根ざした店として、少しでも地域に、足を運んでいただけるお客さまに還元できるよう、営み続けたいと思っています。

「珈琲ボタンがこの街にあってよかった」そう思っていただけるような店でありたい。

私たちの思いとプロジェクトに共感いただけましたら、ご支援、応援をよろしくお願いいたします。


2024年6月吉日

珈琲ボタン 大前 良平・和恵