「『エレクトリシティ?』(2023.4.22 instagram)と、その続き」
昔ネパールのカトマンズに滞在していた時に「ちくさ」という珈琲屋さんによく行っていて、昼間はそこで主に仏教に関しての本を読んで過ごし、夕方からだんだんソワソワし始め、夜になると「アンナプルナ」というカジノに行って真夜中まで(時々朝まで)ルーレットで賭けまくるという極めてバランスの悪い生活を4ヶ月ほど送っておりました。当時カトマンズは電力の供給が不安定で、「ちくさ」でトーストを頼んだ時、運良く電気が来ているとトースターで焼いてくれるのだけど電気が来ていないとフライパンでパンを焼いてくれて、でもそれは私の思っているトーストではないからオーダーの時に「エレクトリシティ?」と聞いてから頼むようにしていました。
「ちくさ」は今も営業されているようです。カトマンズに行く時はぜひ。
今はもう電力も安定してるだろうけど、「エレクトリシティ?」も含めて、とても好きな時間でした。
「ボタン ア・ラ・モード」がおかげさまでとても好評です。実は販売開始のアナウンスをした直後に息子が体調を崩して保育園に行けず、私(yome)が店に出られなくなりア・ラ・モードの提供ができない日が数日ありました。楽しみにして来てくださった皆様申し訳ありませんでした。今は息子も絶好調ですので安定した提供ができますのでまたぜひ。(今日は途中で売り切れてごめんなさい。)
カトマンズのカジノではルーレット以外はやらず、真夜中に宿に帰ってからも今日の試合(と呼んでいました)の分析をして、たとえば30が出た後の数字は対面の12の5個向こうの32が出る確率と、反対に5個手前の22が出る確率とを比較したりとかそういったことをノートに書き出したりして気がつけば朝、みたいな日々を送っておりました。ベッドに入っても頭の中ではずっとルーレットが廻ってるし数字のことばかり考えている。沢木耕太郎もマカオのカジノでバカラにハマってたし大丈夫。沢木耕太郎やし。とかよくわからない励ましを胸に(沢木耕太郎は大負けしてるのに。)そのカジノで少しでも稼いでこの移動(旅という言葉はかっこ良すぎるから私は避けています)の資金にしようと思っていたけど2ヶ月×2(当時は観光ビザが最長で2ヶ月だったから一回出国して懲りずにまた戻りました)の合計4ヶ月間通ってようやく、これはもしかしたら不毛な時間なのではハタと気づき、結果がプラマイゼロくらいになった時点で次のベトナムへと向かいました。
その後もカンボジアでまたカジノに何回か行きルーレットをしてみたり、オーストリアのニンビンのパブでドッグレースに賭けてみたりしたけど全然ハマらずどれもすぐにやめました。私の賭け事への情熱は全てカトマンズで使い果たしたようです。
そんな、自分の子どもがしてたら心配しかない「移動」を20代の大半、ずっとしていました。息子が大きくなってこんな「移動」をしたいと言ったら、めちゃくちゃ心配して、全力で応援するつもりです。一応、賭け事だけはやめておけと言います。説得力がゼロだけど。
(yome)
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