「本屋でコーヒー巡り展2024の手紙①」
春日井の古本屋さん"かえりみち"で1月2月に開催されていた「本屋でコーヒー巡り展2024」の、販売しているドリップパックの中に小さな手紙を忍ばせる企画で、勝手に「珈琲と本」と銘打って3つほど短い文を書かせていただきました。誰の手に渡っているのか全くわからないし、たぶんこのブログの読者はとても少ないしその人が読む可能性はゼロに近いと思われるのでちょっと手を加えたものを正直あんまり覚えてないから全然違う内容になるかもしれませんが別に誰も気がつかないし気にしないと思うので可能な限り思い出してここに残そうかと思います。
モラトリアムど真ん中の頃、誰も住まなくなった大阪の実家の一軒家にひとりで住み、近鉄百貨店の物流の仕分けで流れてくる段ボールをひたすら開けて中身と表の数を確認してまたガムテープで留めて流すという、やりがいを感じるとすれば毎日8時間やって1週間に一回あるかないかの中身と表の数字が違っていてそれを上に報告する時という極めてモチベーションを保ちにくい短期バイトを3ヶ月くらいしていた時、休みの日にひとりで171号線沿いのミスタードーナツでおかわり自由の珈琲を頼んでひたすらタバコを吸っては図書館でサリンジャーとか大道珠貴とか角田光代なんかを片っ端から借りてきて読んで何時間も過ごしており、それが最高に満たされた時間でした。
側から見たら不健康だし実際不健康だったけど人生の中でそんな季節もあってよいよな、と、もう吸わなくなったタバコを美味しそうに吸っている健康そうな人々を見た時なんかに思い出したりしています。
(yome)
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